二次試験【世界史その1】

今日は二次試験「世界史」の思い出である。

当時、毎日死ぬほど勉強するしかなかった受験生時代の自分にとって、世界史はオアシスだった。特に英語・現代文が苦手で成績も東大レベルには遠く及ばず、たくさん勉強しなければならなかったが非常にしんどい、だから社会の勉強はもはや娯楽と化していた。やっていると非常に楽しいのである。私が文系に進もうと思ったのは、数学と理科が嫌いだから、ではなかった。むしろ好きだったのだが、

それ以上に世界史・地理が好きだった

なぜかと言われると返答に困るのだが、きっと「物語がある」というところが好きだったのである。私はメルヘンチックであった。

画像は当時の教科書である。受験時の資料は殆ど何も残っていないのだが

世界史の教科書だけは捨てられない

何だか愛らしくて。

世界史の勉強って主に、
山川出版の教科書がメイン
山川出版の用語集
図の資料集
河合塾の講習の際のテキスト
本屋で買ったテキスト

とかを利用して勉強していたのだが、私の場合はとにかく

それらの情報を全て教科書に集約

させて、勉強は1冊で済むようにしていた。自分だけの超オリジナルの1冊を作ることに命を賭けていた。

膨らみに膨らんだ1冊を

時々ヤフーニュースで、受験生が付箋を貼りまくった手垢だらけの参考書がすごいという内容の記事が出たりする、それと全く同様である。

これは別に誰かに聞いた訳でもなく自分でそうしたかったのである。持ち運ぶ荷物も1冊で済むのである。自宅から河合塾まで自転車で40分かかる、あるいは電車で1時間かかる、という状況が自然とそうさせたのかもしれない。とにかくひたすら、教科書にボールペンで書き込みまくった。

画像は中世のヨーロッパの農業の話である。この話は何となく覚えている。重量有輪スキである。スキというのは畑を耕す道具のこと。世界史の単語の中でも重量有輪スキというのは異色を放つ単語である。「カノッサの屈辱」とか「無敵艦隊」とかと比べると日常的な単語の羅列なのである。重量、有輪、鋤、って、、、wwwめっちゃ普通やんw

なぜこれが重要なのかというと、「重量」というのはつまり耕す道具が「重い」ということ、重いと固い土でも「深く耕せる」のである。これがポイントである。土は深く耕せば耕すほど良いらしいのである。これが現れるまでは、深く耕せなかったということだ。

また、中世ヨーロッパの農業には他にも色々な特徴があった。三圃制である。農業というのは難しくて、同じ土地で同じ作物を何年も育て続けることは原則として

不可能なのである

なぜかというと、
収穫後に畑の力はなくなる←肥料の投入が絶対に必要
同じ作物ばかり育てると病気・虫害に弱くなる←多分遺伝子的な問題も含めて
等など

三圃制というのは、
作物を育てる
休耕させる
何かショボいものを育てる

的なことをローテーションさせることで、それらの問題点を回避しようというやり方のことである、多分。そしてこれは中世の農業革命と言われている。革命というくらいだから、恐らく農作物の収穫量を異次元のレベルで増大させたのだろう。

なんだか物語があるのだ。当時の農家の人々の苦心が脳裏によぎるのである。またこれは地理の勉強にも繋がる。農業について考察が深まっていく。

ちなみに、古代エジプト文明の勉強の際には、教科書には

毎年ナイル川が氾濫

することで、エジプト文明は繁栄することができた、と書かれているのだが、これは最初は意味が分からなかった。しかし地理の勉強をすることで、その意味が分かるようになる。すなわち、川が氾濫することで、川の水に含まれた栄養分が土を富栄養化し、作物を収穫した後のやせた土地を

再び潤す

という話なのである。いや~ためになるブログだなぁ。

日本の扇状地もそうである。山から栄養分を含んだ川の水が流れ込むことによって、よい畑作地になるのだ(多分)。また、日本の周辺の海に美味しい魚が多いのもこのためである。日本には山と雨水(雪含む)が多い。山が雲を遮り雨を降らし地下水がしみこみ、あるいは雪が解けても同様である、そして山には動物の糞や枯葉が大量にありそれらを微生物が分解したりしながら栄養分を創り出す、栄養分は水と共に川となって流れる、その結果、海に多くの栄養分が流れ込み魚が集まってきて美味しく太っていく、という理屈である。

微生物さまさまなのである

地中海に美味しい魚が少ないという話もある。これは確か、アルプスが寒すぎて、動物の糞やら枯葉の分解が活発になる温かさにならないから腐らない、腐らないから栄養分にならない、地中海に栄養分が流れ込まないから魚も美味しくならない、

みたいな話を昔、河合塾の地理の先生がしていた気がするが、本当かどうかは知らないが多分本当である。

非常に面白いのである

え?面白くない?
私はこういう話を面白いなぁ、と思って聞いていた。

さて、受験本番の話まで到達しなかったので、それはまた次回

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